ヨーロッパの叙事詩紹介:『ニーベルンゲンの歌』

叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の基本情報
原題 Nibelungenlied
著者 不詳
執筆年代 13世紀初頭
言語 中高ドイツ語
題材 ブルグント王国の英雄ジークフリートとクリームヒルトの物語
構成 約2400の四行連(ストローフ)からなる
物語の舞台 中世のドイツと北欧
『ニーベルンゲンの歌』を元にした作品 リヒャルト・ワーグナーの楽劇「ニーベルンクゲンの指環」など

『ニーベルンゲンの歌』とは

ニーベルンゲンの歌』は、中世ドイツの英雄叙事詩で、13世紀初頭に成立しました。その原題は"Nibelungenlied"で、中高ドイツ語で書かれており、著者は不詳です。

 

物語の内容はブルグント王国の英雄ジークフリートと彼の妻クリームヒルトの悲劇的な物語を描いています。ジークフリートは、その勇猛さとニーベルンゲン族から得た宝により名を成しましたが、陰謀により命を落とし、その後クリームヒルトが夫の死の復讐を果たすために行動を開始する・・・というお話です。

 

詩は約2400の四行連(ストローフ)で構成され、中世のドイツと北欧を舞台に展開されます。その伝説は数多くの作品で引用されており、特にリヒャルト・ワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指環」ではその物語が大いに活用されていることが知られます。

 

『ニーベルンゲンの歌』は、その悲劇性や英雄の勇猛さを描いた内容、そして重厚な古代の文化背景を持つことから、ドイツ文学を代表する叙事詩とされています。