古代ローマで行われていた避妊方法とは?

 

古代ローマでは「シルフィウム」と呼ばれるセリ科ウイキョウ属の植物が避妊薬として摂取されていました。銀と同等かそれ以上に高価なものとして扱われ、獲りすぎにより現在は絶滅しています。

 

動物の膀胱や腸をコンドームとして利用していました。ただ古代ローマ時代におけるコンドームは避妊というより性感染症の防止が目的でした。(動物の腸や皮を避妊具として利用する文化は非常に古く、紀元前3000年のエジプトに起源を持ちます。古代どころか、19世紀にゴムが普及するまでこれが普通でした。)

 

また石や青銅を利用した膣用坐薬を使っていたこともわかっています。ただしこれをそのまま利用することは性交中の女性に痛みを与えるので、ギリシアの意志ディオスコリデス( 40年頃〜90年)は著書『薬物論』の中で膣用坐薬をペパーミント・オイルに浸すことを推奨しています。