レイキャビクの歴史

レイキャビクの街並み

 

アイスランドの首都はファクサ湾南東岸、アイスランド南西部のレイキャネス半島に位置するレイキャビク(Reykjavik)です。都市国土面積の数%に過ぎないこの都市に、全人口の2/3を占める約12万人が居住しています。ヨーロッパのみならず世界最北の首都であり、「北極圏」に接するため、冬はほとんど日照のない「極夜」、夏はほとんど日が沈まない「白夜」を観察することができます。

 

 

都市の地理

アイスランドは寒さの厳しい国ですが、火山活動が活発な国でもあり、レイキャビク市内のほぼ全域に、火山の地熱を利用した暖房システムが完備されています。極めてエコな再生可能エネルギーで、必要な消費電力の大部分をまかなっている「世界有数の環境保全都市」で、大都市でありながら空気が非常に澄んでいるのが特徴です。

 

都市名の由来

「レイキャビク」という都市名は「蒸気の湧く入江」という意味です。レイキャビク最初の上陸者が、近郊の温泉から湯煙が上がる様子を見て、それを「炎の煙」と勘違いしたことから名付けられた呼称だと伝えられています。

 

都市の成り立ち

レイキャビクは、874年にバイキングの首領アルトナルソンにより建設された集落が起源とされています。その後しばらくは「都市」といえるような規模はありませんでしたが、1750年頃、「レイキャビクの父」として知られるスクーリ・マグヌッソンが都市開発を開始したことで、1786年には市政施行となりました。

 

アイスランド独立後

1904年、自治を達成したアイスランドの首都に定められました。1944年に宗主国デンマークから分離し、「アイスランド共和国」として生まれ変わった後も、引き続き首都としての役割を引き継ぎ、現在に至ります。