ファシズムというのは、「結束主義」とも呼ばれる国家至上主義思想のこと。「国民が富むためには、国家や権力に富や権力が集中するべき」と考え、国を国民の上位に置く一国一党独裁体制を目指します。
ファシズムは現代民主主義とは水と油で、一国一党独裁を維持するために、言論・出版・報道などあらゆる自由を制限するのが特徴ですね。第一次世界大戦後の戦間期に勃興しました。
対してナショナリズムというのは、「民族主義」のことで、「共通の歴史や文化を持つ人々で国をつくり、政治的独立と繁栄、秩序を保とうとする」思想のことです。フランス革命以降、全ヨーロッパで勃興しました。
ナショナリズムも行き過ぎれば全体主義・国家主義になってしまいますが、基本的には民主主義と両立できる概念で、そこがファシズムとの大きな違いといえますね。
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