ローレンス・アルマ・タデマ画『アグリッパの謁見』
アグリッパの基本情報
本名:マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ
立場:アウグストゥスの腹心
誕生:前63年
死没:前12年
功績:数々の戦功、属州統治や土木事業推進による帝国基盤の強化
アグリッパ(前63年 - 前12年)は古代ローマの将軍で、初代皇帝アウグストゥスの腹心の部下だったことで知られる人物です。平民プレブスの生まれで、オクタウィアヌスと共に元老院入りを果たしています。そしてカエサル暗殺後、ローマ内戦が始まると、カエサル派率いるオクタウィアヌス(後のアウグストゥス)の右腕として数々の戦功を立て、分裂状態にあったローマの統一に大きく貢献しました。帝政開始後も属州統治や土木事業の面で多くの功績を残すなど、アグリッパの存在なしにアウグストゥスは存在しえなかったといわれています。
アグリッパの生地についてははっきりしたことは解っていません。裕福ではあるものの、騎士階級出身であり、元老院議員を輩出してきたような名家というわけでもありませんでした。
ローマ内戦が始まるとカエサル派として元老院派と戦いました。兄ルキウスは元老院派に属しており、元老院派の敗北後牢獄に入れられていましたが、後に友人オクタウィアヌスの許しを得て釈放されています。
ローマ内戦での活躍がカエサルに評価され、後のアウグストゥスであるオクタウィアヌスと引き合わされます。二人は同年代ということもあり、共に教育を受ける中で親しくなっていきました。
オクタウィアヌスと共にギリシアに遊学している最中、カエサルが元老院派に暗殺されます。ローマは再び内戦に突入し、アグリッパはカエサルより後継者に指名されたオクタウィアヌスの腹心として、事実上の最高司令官として前線で戦いました。
オクタウィアヌスの海軍を指揮し、ポンペイウス軍に勝利。
オクタウィアヌスの海軍を指揮し、アントニウス・クレオパトラ連合軍に勝利。これでオクタウィアヌス派の勝利とローマ統一が決定的になりました。
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