ハゲネとは何をした人?~ブルグント国の伝説上の戦士~

ハゲネとは

ハゲネは『ニーベルンゲンの歌』に登場するブルグント国の戦士であり伝説的人物であった。英雄ジークフリートを討った人物として知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。

ハゲネとは何をした人?~ブルグント国の伝説上の戦士~

ハゲネに話しかけるドワーフのアルベリッヒ/アーサー・ラッカム画


ハゲネの基本情報

 

別称:ハーゲン
職業:戦士
伝承地:ブルグント国
成立時期:12世紀
登場作品:ニーベルンゲンの歌


ハゲネはブルグント国の伝説上の戦士で、とりわけ『ニーベルンゲンの歌』の中の主要人物「トロニエのハゲネ」として知られ、ハゲネはイースラントの女王ブリュンヒルトの寵臣で、王家の不名誉を晴らすためなら残忍で暴力的な手段も辞さない人物として描かれています。そして最後はネーデルラント王子ジークフリートの妻クリームヒルトに斬殺されるのです。



ハゲネの登場する作品

『ニーベルンゲンの歌』

中高地ドイツ語で書かれた英雄叙事詩。1205年頃成立。この作品の中でハゲネは「トロニエのハゲネ」と呼ばれている。


『ニーベルングの指環』

19世紀後半に初演されたリヒャルト・ワーグナーによる楽劇。前四部作。この作品の中でハゲネはハーゲンと呼ばれ、ジークフリートを殺害し黄金の指輪を盗み出している。


『シズレクのサガ』

『ニーベルンゲンの歌』が元となり、13世紀半ばにノルウェーで成立。この作品の中でハゲネは、エルフの血を引く人間として描かれている。