神聖ローマ帝国は16世紀以降ハプスブルク家が皇帝位を独占し、最盛期を迎えたため「ハプスブルク帝国」と呼ばれるようになりました。
ハプスブルク家はもともと13世紀以降オーストリアを中心とした地域を所領とし、積極的な婚姻政策で勢力を拡大。1457年からは神聖ローマ帝国の領邦の1つオーストリア大公国の統治者として君臨しました。
ハプスブルク家5人目の神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世(在位:1440〜1493年)。彼の治世からハプスブルク家は事実上皇帝位を独占し、オーストリア征服を足掛かりに「ハプスブルク帝国」を築き上げていった。
同時期、レコンキスタを完了させたスペイン王国は大航海時代の先駆けとなり、「地理上の発見」によりその勢力図をアフリカ、アメリカ大陸、フィリピンなど世界中に広げていました。
そして帝国内におけるオーストリア、そしてハプスブルク家の存在感が高まっていく中で、マクシミリアン1世(在位1493〜1519)が婚姻政策によりスペインを併合したことで、ハプスブルク世界帝国を実現するに至ったのです。
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