十字軍遠征は、11世紀から13世紀にかけて行われました。1096年に第一回目の遠征が開始され、1270年に行われた第七回十字軍遠征が最後となったのです。
最後の十字軍を率い、陣没したルイ9世。
最後の遠征ではアフリカ北岸のチュニスに向かいましたが、同行したフランス王ルイ9世がチフスに感染したことで死去し、何も成果なく撤退という何ともあっけない終わりとなりました。
教皇が自らの権威を高めるために始めた十字軍遠征ですが、第一回遠征以外はほぼ失敗に終わり、逆に教皇権の失墜を招く要因になりました。
そして教皇とともに遠征を呼びかけた封建領主も没落し、中世ヨーロッパを支配していた封建制・貴族制は崩壊に向かっていくのです。
逆に十字軍遠征をきっかけに、東方貿易が活発化したことで、イタリアの都市国家が大いなる繁栄を享受し、14世紀以降開化するルネサンス文化をリードしていくこととなるのです。
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