三部会と国民議会の違いとは?

フランス革命の説明の中で、「三部会が国民議会へと変わった」とありますが、三部会と国民議会の違いは何なのですか?

三部会とは中世に成立した、聖職者・貴族・平民の3身分の議員で構成される身分制議会です。フィリップ4世がローマ教皇と対立した際、世論を味方につけるために設置したのが起源で、絶対王政が確立されれた後は用なしとなりました。

 

三部会が国民議会に変貌

しばらく存在すら忘れられていた三部会ですが、ブルボン王政下の1789年、不況により国民の不満が高まり、王権に対する信頼が激しく揺らいでいたため、課税の承認を得るために、175年ぶりに三部会を招集せざるを得なくなります。

 

ただ中世に設置された議会ですから、議決方法が第一身分、第二身分に激しく有利なものになっていました。そこで怒った第三身分が分離して、独自に結成したのが、フランス革命を主導することとなる「国民議会なのです。

 

この国民議会にはすぐ第一身分、第二身分も合流したので、第三身分だけ、というより三部会そのものが国民議会に変貌したともいえます。

 

国民議会が憲法制定まで解散しないことを誓った球戯場の誓い