エーゲ文明とは、古代ギリシア文明より前に、東地中海のエーゲ海周辺で栄えた青銅器文明のことです。紀元前3000年頃に発祥し、オリエント文化圏との交流の中で発展を遂げていきました。
エーゲ文明の栄えたエーゲ海地域
エーゲ文明という単一の文明ではなく、クレタ島、キクラデス諸島、ミケーネなどいくつかの場所の文明の総称であることに注意です。
文明の中心は前3000年頃?前1500年頃はクレタ島(クレタ文明)、前1500頃 ?前1200頃はミケーネ(ミケーネ文明)にありました。
エーゲ文明は、紀元前1200年頃に「海の民」の侵入をはじめ、大規模な社会変動(前1200年のカタストロフ)に襲われて滅亡しました。
このエーゲ文明の滅亡から、ギリシア文明が起こるまでの400年間は、文字史料による記録がない「歴史的な空白期間」となっていることから、暗黒時代と呼ばれています。
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