ルーマニアの有名な野生動物一覧

ルーマニアの国鳥「モモイロペリカン」

 

ヨーロッパの東部に位置するルーマニアは、壮大な自然環境と豊かな生態系を持つ国です。昔ながらの風景の中で生きる多種多様な野生動物たちが、ルーマニアの大地を彩っています。その中でも特に注目される代表的な動物たちを、本記事でご紹介いたします。

 

 

大型肉食動物としての存在

ヒグマ

ルーマニアのカルパティア山脈には、ヨーロッパ最大のヒグマの個体数が生息しています。ヒグマは、深い森の中での生活を好みますが、時折人々の生活圏に出没することも。その威圧的な姿とは裏腹に、基本的には人を避ける性格を持っています。

 

ヨーロッパオオカミ

ヒグマと並ぶカルパティアの大型肉食動物として、ヨーロッパオオカミも有名です。群れを作って狩猟を行うヨーロッパオオカミは、ルーマニアの森林や山岳地帯に生息しています。

 

空を飛ぶ美しい鳥たち

ヨーロッパオオタカ

ルーマニアの空には、ヨーロッパオオタカという鳥が飛んでいます。ヨーロッパオオタカは高い所から獲物を狙い、急降下して獲物を捕らえる姿が美しい鳥です。

 

カワセミ

青とオレンジの鮮やかな色合いを持つカワセミは、ルーマニアの河川や湖沼地帯でよく見られます。水面から魚を獲る様子は、まるで宝石が飛ぶようです。

 

モモイロペリカン

モモイロペリカンはルーマニアの国鳥です。ルーマニアの湖沼地帯やデルタ地帯に生息し、特にドナウデルタでは多くの個体が観察されます。この地域では、他の多くの水鳥種と共に、モモイロペリカンは重要な生態系の一部を成しており、その生態系の健康を示す指標ともされているのです。ルーマニア政府と環境保護団体は、この美しい国鳥の保護と生息地の保存に取り組んでいます。

 

その他の特徴的な動物たち

ヨーロッパビーバー

ヨーロッパビーバーは昔は絶滅の危機に瀕していましたが、保護活動のおかげで徐々に数を増やしています。彼らは川岸に堤防を作ることで有名です。

 

ヤマネコ

ヤマネコは、ヨーロッパ全土に分布し、ルーマニアの森にも生息する動物です。体は筋肉質で、力強く、主に小型の哺乳動物や鳥類を狩ります。木登りが得意で、しばしば木の上から獲物を狙うことも。ヤマネコは縄張り意識が強く、マーキングをしながら広範囲を移動します。また、非常に用心深く、人間を避ける傾向がありますが、その美しい姿から、野生動物愛好家やフォトグラファーたちにとっては、撮影の対象として非常に人気があります。

 

ルーマニアは、ヨーロッパ有数の豊かな生態系を誇っており、壮大なカルパティア山脈をはじめとする自然環境の中で、多くの野生動物たちが生き生きと暮らしています。本記事を通じて、その一部をお知らせすることができました。これをきっかけに、さらに多くの動物たちやその生態を知りたいと感じたら、実際にルーマニアを訪れてみるのも良いでしょう。