アゼルバイジャンの社会問題

アゼルバイジャンは、東ヨーロッパ・コーカサス地方に位置する共和制国家です。ソ連解体にともない成立した、美味しいワインや豊富な歴史遺産が魅力の国ですが、以下のような社会問題も抱えています。

政治問題

新アゼルバイジャン党が1993年から政権を握っていますが、非常に強権的な党として知られており、かねてより言論・報道の自由や政治活動の自由を制限しているとして、国際的に非難されています。

紛争問題

アルメニア人の人口が多いナゴルノ・カラバフ地方は、アルメニアへの帰属を求める声が大きいことが関係し紛争地域となっています（ナゴルノ・カラバフ戦争）。停戦合意を経た近年でも2014年と2016年に軍事衝突が置き死者が出ています。2020年に発生した軍事衝突後に結ばれた第二次停戦協定により、同地方の三分の一がアルメニアに占領された状態となっています。

経済問題

激しいインフレと高い失業率という問題があります。この国は鉱業と炭化水素産業が経済の95%を占めており、これらに依存しない製造業の多様化が課題になっています。