オーストリアの農業の特徴

オーストリアの農業の特徴

オーストリアの農業は酪農と穀物栽培が中心だ。酪農で乳製品を供給し、穀物で小麦や大麦が地域社会を支えている。本ページでは、オーストリアの農業や経済、文化発展などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

オーストリアの農業の特徴

オーストリア経済において、農業はじめ第一次産業が占める割合は数パーセント程度と多くありません。もともと大部分が乾燥地帯の上、20世紀に工業化が進展した結果、農業従事者が激減。今では農産物はほぼ輸入に依存するようになりました。


オーストリアの農地

国土の4割ほどが農地で、半分が耕地でもう半分が草地として利用されています。農業生産の中心はもっぱら東部地帯で、穀物と野菜・果実の大半はここで栽培されたものになります。


オーストリアの農作物

畑作物としては大麦、小麦、テンサイ、トウモロコシ、ビート、ジャガイモなど、畜産物としては豚、牛、羊、鶏などが生産されています。


オーストリアの有機農業

オーストリアは農業生産規模はそこまでではないものの、有数の農機有業国であることで有名です。有機農業とは肥料や農薬を用いない農業形態のことで、環境に優しく、自然生息環境保護という観点から、近年注目されています。


そしてオーストリアでは農地面積に占める有機農業面積の割合が2割と、EUの中ではトップ、世界的にもかなり高い方なのです。


オーストリアにおける有機農業は1920年代からの古い歴史を持ち、近年はオーストリア政府からの支援もあり、その規模を拡大し続けています。