ソ連は世界初の社会主義国として1922年に成立し、「五か年計画」と呼ばれる経済政策や工業化の進展により急速な成長を遂げていきました。とりわけ戦後の50年代における工業生産の増大は、ソ連を超大国の地位に押し上げ、アメリカに並び国際政治に圧倒的な影響力を行使するようになりました。
しかし70年代以降は社会主義経済の行き詰まりや、戦争による経済停滞で衰退していき、徐々に衛星国たる東欧諸国への影響力を弱めていきます。
東欧革命にともない、東西冷戦の象徴的存在であったベルリンの壁も崩壊した。画像は壁の崩壊で歓喜するベルリン市民。
1985年に共産党書記長に就任したゴルバチョフはペレストロイカの実行で立て直しを図りましたが、1989年の東欧革命以後、連邦の構成共和国が次々と脱共産・民主化を遂げていき、1991年末にはソビエト連邦最高会議の解散。これによりソ連の崩壊は決定づけられ、同時に冷戦の終わりを告げたのでした。
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