古代ギリシアの音楽事情とは?

古代ギリシアの音楽

古代ギリシアの音楽は宗教儀式や劇、宴会で重要な役割を果たした。リラやキタラなどの楽器が用いられ、詩や舞踏と結びついて芸術文化を豊かにした。ピタゴラスは音の数学的性質を研究し、西洋音楽理論の基礎を築いた。本ページでは、このあたりの歴史的背景とヨーロッパ文化との関連について詳しく掘り下げていく。

古代ギリシアの音楽事情とは?


「music」という単語が、ギリシア神話の文芸の神「ムシケー」に由来していることからもわかる通り、西洋音楽史において古代ギリシア音楽は非常に重要な位置を占めています。古代ギリシアにおいて「音楽」とは生活の一部であり、祭祀や演劇、戦争、結婚式などに欠かせない社会維持機能を備えていました。リラ(弦楽器)、サントゥーリ(打弦楽器)などの楽器が用いられ、その演奏の模様は、彫刻や壺絵のような美術品に描かれている描写、ホメロスなどが残した叙事詩から見て取れます。


西洋音楽の源流

古代ギリシア音楽は西洋音楽の源流です。ギリシアの劇と音楽を組み合わせる文化は17世紀に勃興するオペラの元になり、古代ギリシア人に確立された音楽理論は中世にグレゴリオ聖歌と融合しクラシック音楽の誕生に繋がっています。クラシックが全てのポピュラー音楽の元になっていると考えると、ギリシア音楽がいかに後世に重大な影響を与えたか実感できるのではないでしょうか。


古代ギリシアでは、ギリシアの音楽はエジプトや小アジアなどの他の先進文明の影響も受けながら発展。音響学や音楽美学など音楽に関する学問的研究も行われ、「ピタゴラス音律」をはじめ音楽理論の基礎が築かれました。そしてギリシアがローマに征服された後でも、ローマ帝国の領内で発展を遂げ、その精神は後世に受け継がれていったのです。