イタリア戦争に終止符を打った講和条約とは?

イタリア戦争はいくつかの段階に分けられ、それぞれが講和条約によって一時的に終結しました。ただし、イタリア戦争全体を終結させた最も重要な講和条約は、1559年のカトー・カンブレジ条約でした。

 

カトー・カンブレジ条約は、フランス王アンリ2世とスペイン王フェリペ2世の間で締結されました。この条約により、フランスはスペインのイタリアに対する主権を認め、イタリア半島における領有権を放棄しました。これによりスペインはナポリ王国とミラノ公国の支配を確立し、イタリア半島の主要な地域を事実上の支配下に置きました。

 

カトー・カンブレジ条約の結果、ヨーロッパにおける勢力均衡が一時的に安定し、長期にわたるイタリア戦争は終結しました。しかし、その影響はその後のヨーロッパの歴史に大きな影響を与え、特にスペインの国力と影響力の拡大を促進することとなりました。