ルネサンスは宗教改革にどう影響した?関係性とは?

14世紀からイタリアで始まったルネサンスは、16世紀に始まる宗教改革にどのような影響を与えましたか?関係性を教えてください。

結論からいえば、ルネサンスは宗教改革にとても大きな影響を与えています。ルネサンス以前のヨーロッパといえばカトリック教会の力が圧倒的だったのですが、十字軍遠征の度重なる失敗により、その力が弱まります。

 

それまでは

 

「幸福な出来事は全部神のおかげであり、病気・災害・戦争など不幸な出来事は神への信仰が足りないから起こる」

 

・・・という、何でも神中心の考え方が支配的だったのですが、教会の影響力が低下すると、神中心の世界観を見直して、もっと人間性にフォーカスしようという考えが広まり、いわゆる「ヒューマニズム」を基礎にした文化・思想改革ルネサンスが勃興するのです。

 

この改革運動は必然的に「カトリック教会のあり方」に対する批判へと繋がり、宗教改革の引き金となった・・・という関連性があるのですね。

 

ルネサンス期を象徴する絵画作品『アテナイの学堂』