ミケーネ文明が栄えた場所(中心地)は?

ミケーネ文明の場所

ミケーネ文明の場所は、ギリシャ本土のアルゴス地方を中心に広がっていた。小アジアやエーゲ海諸島とも交易し、影響力を及ぼしたのである。本ページでは、ヨーロッパの古代地理や交易ネットワーク、地域文明の広がりなどを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ミケーネ文明が栄えた場所(中心地)は?

ミケーネ文明が栄えた場所はどこですか?

ミケーネ文明が栄えたのは、ギリシャのペロポネソス半島東部にあるミケーネ(ミュケナイ)と呼ばれる場所です。ミケーネ文明の前は、クレタ島のクレタ文明(ミノア文明)と呼ばれる文明が、エーゲ文明の中心でした。


クレタ文明の中心地クレタ島と、ミケーネ文明の中心地ペロポネソス半島


76年にドイツの考古学者シュリーマンがこの地にて、竪穴墓※、獅子門、王室などの遺跡を発見し、ミケーネ文明の存在を証明しています。


※墓からは黄金の仮面(通称「アガメムノンのマスク」)や剣などの副葬品が出土


またシュリーマンはミケーネの南方でティリンス遺跡も発見し、そこで出土した線文字Bの粘土板は、イギリスのヴェントリスによる解読に大きく貢献しました。