アイルランドの移民・難民政策をわかりやすく解説

アイルランドは移民受け入れ国というより、移民排出国としての歴史のほうが長いといえます。19世紀半ば、ジャガイモ飢饉が起こった際には、多くのアイルランド人が生活苦境から逃れるために大陸ヨーロッパ諸国やアメリカに移住していきました。飢饉による死者と大量移住により、1841年に800万人ほどいた人口は、1901年にはおよそ半分にまで減ってしまっています。

 

しかし20世紀後半「ケルトの虎」とも称されるアイルランド経済の急速な上向きを受けて、アイルランドも移民を受け入れる側に転換、2000年代初頭には移民による大幅な人口増が起こっています。とりわけポーランドからの移民がさかんに行われた結果、アイルランドでは英語についてポーランドが最も多く話されるようになっているのです。