大航海時代におけるイギリスの台頭

 

15世紀半ばから始まる大航海時代の先駆けとなったのはポルトガルスペインであり、当時のヨーロッパでイギリスはあまり目立つ存在ではありませんでした。

 

絶対王政確立後、急速に力をつける

しかしヘンリー8世(在位1509〜1547)の時代に、少し遅れて絶対王政を確立し、航海・探検の支援をする準備が整います。そして1580年、イギリス軍人フランシス・ドレークが、南アメリカのホーン岬やドレーク海峡を発見するという偉業を達成するのです。

 

さらにエリザベス女王が、海賊のポルトガル・スペイン船に対する略奪行為を支援したことにより、イギリスは莫大な富を得て、あっという間にヨーロッパ屈指の強国の座に躍り出ました。

 

アジアへ進出し、先駆者を駆逐

国力をつけたイギリスは、1600年にイギリス東インド会社を作り、先駆者であるポルトガルやスペインが独占していたアジア貿易市場を奪ってしまったのです。イギリスが海上帝国として君臨する、大英帝国の時代の幕開けとなりました。