
厳密に定められているわけではありませんが、だいたい1860年代頃から第一次世界大戦の勃発する1914年までの期間に行われた工業化を指して、第二次産業革命と呼びます。
第二次産業革命の特徴としては、第一次のように石炭ではなく、石油や電気をエネルギー源とした重化学工業の技術革新が進んだ点が挙げられますね。
第二次産業革命を牽引したディーゼルエンジンの発明者ルドルフ・ディーゼル(1858 - 1913)
石炭で動く蒸気機関に代わり、石油を燃料とした内燃機関が登場し、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの発明に繋がりました。
第二次産業革命により原料の供給地たる植民地の重要性はいっそう増加し、1870年代以降、アジア・アフリカなどを舞台に、欧州列強による熾烈な“陣取り合戦”が繰り広げられるようになりました。いわゆる「帝国主義」の時代が到来したのです。
とりわけ第二次産業革命の主役となったドイツ帝国が、「世界政策」と呼ばれる膨張を推し進め、英仏などとの対立を深めたことは、第一次世界大戦の要因の一つとなりました。
第一次世界大戦では、第二次産業革命による技術革新で、武器・兵器の殺傷能力が上がっていたこともあり、史上最大規模の何百万人という死傷者が発生しました。
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