ギリシャ神話における「星の神」とは?

乙女座のモデルはギリシア神話の星の神アストライアーであるとする説もある。

 

ギリシア神話には「星の神」として知られている「アストライアー」という翼を持った女神がいます。アストライアーは星の神でありながら、正義の女神でもあり「裁判の守護神」としても祀られていました。また、彼女は乙女であり、善悪を判断するために天秤を持っている姿が描かれたことから、おとめ座やてんびん座のモデルになったともされています。

 

アストライアーの生誕

ギリシア神話はいくつかの時代に分けられています。その中で黄金期と呼ばれ、クロノスという神が他の神を支配していた頃、世界は平和に包まれていて、人間も悪事を働くことなく、穏やかに神と暮らしていました。

 

人間に失望して星になる

そんな時代を知る純真なアストライアーは、人間は本来善い心を持つと信じていました。時代が下り、人間が悪事を繰り返すようになっても、やがては本来の善い人間に戻ると信じていたのです。

 

しかし人間が武器を持ち、侵略戦争を始め、殺しあう光景を見てついに失望。人間のいる世界を見限り、「星乙女」と呼ばれる星になったと伝えられています。