スイスの民族衣装の特徴

スイスは26の州からなる連邦国家で、各州にはそれぞれ独自の歴史・憲法・政府・伝統があります。そのため一口にスイスの民族衣装といっても州によって特徴は微妙に(時にはかなり)異なります。

 

しかし一般にスイスの民族服とみなされるのは農民服で、スイスの自給自足が基本の農村部において、その長い歴史とともに形成・発展した衣服です。そこまで派手さはありませんが、実用性とのバランスに優れたデザインになっています。

 

女性の民族衣装は

 

  • ボリュームのあるスカート(色は赤・緑・黒など様々)
  • ベスト
  • ノースリーブのドレス
  • 白いブラウス
  • ショール
  • 帽子

 

などが基本構成で、地方によってデザインが微妙に異なってきますが、どれも可愛らしく美しいアクセサリーで飾られています。

 

男性の民族衣装は

 

  • 膝丈のズボン
  • シャツ
  • ジャケット

 

が基本構成で、見た目の華やかさより実用性が重視されています。古くから庭仕事や狩猟、登山などの際に着られてきました。

 

こういったスイスの民族衣装が日常的に着られることはありませんが、民族祭や結婚式、収穫祭などの際にスイス人の結束や伝統を確認するために、多くのスイス人が着用します。