エーゲ文明とミケーネ文明の違いは?

エーゲ文明とミケーネ文明の違い

エーゲ文明とミケーネ文明は、文化的性格と中心地が異なる文明だ。エーゲ文明は包括的な概念で、ミケーネ文明はその中でもギリシャ本土の軍事国家文化を示したのである。本ページでは、ヨーロッパの古代文明比較や地域的特色、歴史的意義などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

エーゲ文明とミケーネ文明の違いは?

エーゲ文明とクレタ文明の違いを教えてください。

エーゲ文明とは、紀元前2600年頃にエーゲ海地域で栄えたいくつかの青銅器文明の総称で、ミケーネ文明はエーゲ文明を構成した文明の1つです。


ミケーネ文明の繁栄

ミケーネ文明はペロポネソス半島のミケーネに発祥し、クレタ文明の衰退にともない、前1400年頃からエーゲ文明の中心地となりました。


ミケーネ文明の遺跡


経済活動の中心は農耕・牧畜・貿易などで、ギリシア語を記したとされる線文字Bや、クレタ文明では見られなかった「堅固な壁で覆われた城」が出現しています。


ミケーネ文明の滅亡

そんなミケーネ文明は前1200年頃に滅亡し、線文字Bをはじめとしたミケーネ文化は忘れ去られたことで、ギリシアは400年間の暗黒時代に入りました。


しかしこの時期に鉄器が普及したことで、新たな文明への転換が開始され、ギリシアポリス文明の発祥に繋がっていくのです。