コルベールとは何をした人?〜重商主義政策の推進者〜

 

コルベールの基本情報

 

全名:ジャン=バティスト・コルベール
誕生:1619年にて
死没:1683年にて
地位:財務総監
政策・実績:重商主義政策(通称コルベルティスム)

 

コルベール(1619年 - 1683年)はルイ14世治世下におけるフランスの政治家で、重商主義政策の推進者として知られる人物です。ランスの毛織物商人の出という特段恵まれた家柄ではありませんでしたが、ルイ14世の摂政マザランに仕え頭角を現し、 1665年財務総監に任命されています。以来行政全般に関与するようになり、中央集権的官僚制の整備による王権強化に尽力しました。とりわけ東インド会社の設立、特権マニュファクチュアの設立、徹底した保護貿易などを中核とする重商主義政策(通称コルベルティスム)を推進し、絶対王政を支える上で重要な役割を果たした功績が認められています。

 

 

コルベールの政策

重商主義政策

コルベールといえばやはり重商主義政策の推進者として知られています。しかし「コルベール主義」と称される彼の極端な保護貿易政策は、オランダ戦争を誘発しました。

 

官僚制の整備

コルベールはリシュリュー以来の集権的官僚制を整備し、国家権力の強化を進めました。この拡大した国家権力により、国営工場の創設や海外植民地拡大など、重商主義政策を推し進めたのです。

 

海上勢力の強化

コルベールは68年に海軍卿となり、植民地の司法権を握るようになり、フランス海上勢力の強化に尽力しました。

 

学問・芸術振興

コルベールは69年に国務卿となり、フランスの学問・芸術振興のため、文芸院や科学院を設立しました。