欧州連合(EU)加盟国の順番を表でわかりやすく

この記事を執筆している2023年の時点では欧州連合(EU)の加盟国は27か国です。これは、イギリスが2020年にEUを離脱した後の数で、以下は、それを反映したEU加盟国の一覧表です。加盟順がわかるように、各国の加盟年月日も併記しています。

 

 

 

EU加盟国一覧

国名 加盟年月日
ベルギー 1958年1月1日
フランス 1958年1月1日
ドイツ 1958年1月1日
イタリア 1958年1月1日
ルクセンブルク 1958年1月1日
オランダ 1958年1月1日
デンマーク 1973年1月1日
アイルランド 1973年1月1日
ギリシャ 1981年1月1日
ポルトガル 1986年1月1日
スペイン 1986年1月1日
オーストリア 1995年1月1日
フィンランド 1995年1月1日
スウェーデン 1995年1月1日
キプロス 2004年5月1日
チェコ 2004年5月1日
エストニア 2004年5月1日
ハンガリー 2004年5月1日
ラトビア 2004年5月1日
リトアニア 2004年5月1日
マルタ 2004年5月1日
ポーランド 2004年5月1日
スロバキア 2004年5月1日
スロベニア 2004年5月1日
ブルガリア 2007年1月1日
ルーマニア 2007年1月1日
クロアチア 2013年7月1日

 

ちなみに2004年にEU加盟国が一気に増えた理由は、複数の要因が絡み合っています。以下に主な要因を挙げます。

 

  • 東方拡大: 2004年の加盟は、東ヨーロッパ諸国を中心とした「東方拡大」と呼ばれるEUの拡大政策の一環です。冷戦終結後、東ヨーロッパ諸国は民主化と市場経済の移行を進め、EUとの経済的・政治的結びつきを強化することで経済成長と安定を目指しました。
  • 政治的・経済的条件の改善: 加盟候補国は、EUの要求する政治的・経済的条件を満たす必要があります。2004年に加盟した国々は、民主化・法の支配の尊重・市場経済の確立など、EUの基準を達成するために改革を進めました。
  • EUの拡大の意図: EUは、加盟候補国の経済成長を促進し、安定と繁栄を共有することで、地域の安全保障や経済発展に寄与することを意図していました。また、EUの影響力や価値観を東ヨーロッパに広めることも狙いとしていました。
  • 政治的な支援と交渉の進展: 加盟候補国は、EUからの政治的な支援や経済的な援助を受けながら、加盟交渉を進めました。加盟交渉は、個々の国の進展や改革の進捗状況に基づいて行われ、2004年に加盟が実現した国々は交渉を成功させた結果です。

 

これらの要因が組み合わさり、2004年にEUが一気に加盟国を増やすことが実現しました。加盟により、EUは規模と影響力を拡大し、東ヨーロッパ諸国は経済的・政治的結びつきを深めることができました。