ネルウァとは何をした人?〜五賢帝時代の幕開け〜

ネルウァの故郷ナルニ

 

ネルウァの基本情報

 

本名:マルクス・コッケイウス・ネルウァ
称号:五賢帝
誕生:35年ナルニ
死没:98年ローマ
在位:96年 - 98年
王朝:ネルウァ=アントニヌス朝
先代:ドミティアヌス
次代:トラヤヌス
政策:貧農保護、食料分配、道路・水道整備、財政対策など

 

ネルウァは第12代ローマ皇帝で、五賢帝の最初の皇帝として知られる人物です。イタリアのナルニア出身。法律家の子として生まれ、自身も法律家として名声を高めたことで、執政官を2度も務めています。ドミティアヌス帝の暗殺後、そういった経験が買われて66歳という高齢で皇帝に推挙されました。政治姿勢は恐怖政治を敷いた先代とは打ってかわって穏健。即位後は元老院との調和を重視し、先代により国を追われた者を呼び戻しました。そして貧農の保護、食料分配、道路・水道整備、財政対策などに尽力し、先代の悪政による混乱や浪費による財政危機を乗り切ったのです。とりわけゲルマニア総督トラヤヌスを養子とすることで後継者に指名し、五賢帝時代の口火を切ったことは重要です。

 

ネルウァは何をしたのか

  • 貧農保護
  • 土地・穀物分配
  • 道路・水道整備
  • 先帝による没収財産の返却
  • 祭儀縮小などで財政難を克服
  • 元老院との協調による政治秩序の再建
  • トラヤヌスを養子とし五賢帝時代を開く