北欧神話の「ラグナロク」に生き残りはいたの?

北欧神話における世界の終わり、「ラグナロク」に生き残りがいたのかどうか・・・言い伝えには諸説ありますが、現在では、生き残った神や人間が新世界を創ったという説が一般的となっています。

 

 

 

リーヴとリーヴスラシル

Lorenz Frolichにより描かれたリーヴとリーヴスラシル

 

人間のうち、ラグナロクの際、ユグドラシルの裾野に広がるというホッドミーミル森に隠れていた男性のリーヴ女性のリーヴスラシルという2人だけは、スルトの炎を逃れ、ラグナロク後の世界の人類のルーツとなったとされています。

 

バルドルとヘズ

「ラグナロク」では、巨人スルトの放った炎が世界を焼き尽くし、九つの世界が海に沈んだとされています。しかしその後、大地は水中から蘇り、ロキの計略によって殺害され、ラグナロクの引き金となったバルドルとヘズが蘇ります。生き返ることが出来たのは、スルトの炎によって冥府も焼け崩れたためであり、その後バルドルとヘズは、新世界の統治者になったと言われています。

 

オーディンの子

オーディンの子ヴィーザル、ヴァーリ、トールの子モージ、マグニ、ヘーニルらは、ラグナロクを経ても生き残ったとされています。

 

ソールの娘

ラグナロクの際、狼に飲み込まれたとされる太陽の女神ソールは、その直前に娘を産み落としており、新しい世界の太陽になりました。