北欧神話の「ラグナロク」に生き残りはいたの?

北欧神話における世界の終わり、「ラグナロク」に生き残りはいたのでしょうか。

 

言い伝えには諸説ありますが、現在では、生き残った神や人間が新世界を創ったというものが一般的となっています。

 

 

ラグナロク後の世界と神々

「ラグナロク」では、巨人スルトの放った炎が世界を焼き尽くし、九つの世界が海に沈んだとされています。

 

しかしその後、大地は水中から蘇ります。そして、善良な神であったにもかかわらず、ロキの計略によってラグナロクの引き金となったバルドルとヘズが蘇ります。

 

これはスルトの炎によって冥府も焼け崩れたため、死者が蘇ったともされています。バルドルとヘズは、新たな世界の統治者になったと言われています。

 

オーディンの子ヴィーザル、ヴァーリ、トールの子モージ、マグニや、ヘーニルらも生き残りました。

 

また人間のうち、ラグナロクの際、ユグドラシルの裾野に広がるというホッドミーミル森に隠れていたリーヴとリーヴスラシルという2人だけはスルトの炎を逃れ、ラグナロク後の世界の人類のルーツとなったとされています。

 

ラグナロクの際、狼に飲み込まれたとされる太陽は、その直前に娘を産み落としており、新しい世界の太陽になりました。

 

北欧神話における終末について

北欧神話における終末は、北欧の厳しい気候や、それがもたらす自然災害にも影響を受けた思想といえます。

 

ロキの出来心がもたらした光の神バルドルの死によって自然界のバランスが崩れ、最高神までもが滅びてしまうというのは、神に対して忠実でなかった人間が罰を受けるというキリスト教における終末とは大きく異なっています。