古典的なスコットランド料理「ポリッジ」
スコットランドは温暖な気候を背景とした豊かな自然に恵まれており、狩猟や漁業を生業とする古代スコットランドの人々は、ジビエや魚介を中心とした食生活を送っていました。
中世封建社会になると、領主による規制のもと、自由な狩猟活動というものは行われなくなくなりました。そのため肉料理にありつけたのは一部の貴族層に限られ、大多数の下層民は、家畜の産する乳製品や、根菜、パンなどを中心とした食生活を送っていました。
乳製品は今でもスコットランドにおける伝統的名産品の一つです。
17世紀頃から、ウォルター・ローリ卿(1554 - 1618)によりもたらされたジャガイモが、スコットランドにおける最も重要な主食として位置付けられるようになりました。あまりにジャガイモに依存するようになった為、1845年から1849年にかけて、ジャガイモの疫病が大流行した際には、深刻な飢饉に見舞われています。
スコットランドは中世から近世にかけて、イングランドに対抗する意味で、フランスとの関係(通称「古い同盟」)を重視してきた関係で、食文化においてフランスの影響を少なからず受けています。
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