パリ講和会議で決まったことをわかりやすく解説

パリ講和会議をわかりやすく解説

パリ講和会議は、第一次世界大戦後に戦勝国が集まり、敗戦国との講和条件や新しい国際秩序を決めた会議である。アメリカのウィルソン大統領が提唱した十四か条も議論された。本ページでは、さらに主要な合意内容や会議の流れなどについても詳しく解説していく。

パリ講和会議で決まったことで特に重要なもの3つ

パリ講和会議で決定したことをわかりやすく教えてください!

パリ講和会議で決まったことで特に重要なものは


  • 対独講和条約ベルサイユ条約の成立
  • 国際連盟の設置
  • 民族自決の原則


3つです。それぞれの要点をまとめると以下の通りです。


ベルサイユ条約の成立

主に敗戦国ドイツに対する制裁に関する取り決めです。この条約によりドイツは全ての植民地を没収され、途方もない賠償金を背負うこととなりました。


国際連盟の設置

第一次世界大戦の惨劇を受け、各国が協力し世界平和を維持することを目的とする国際組織として、その設立が決定しました。42か国が参加し、発足は1920年となりました。


民族自決の原則

アメリカ大統領ウィルソンの提唱で、戦前オーストリアロシアなどに支配されていた東ヨーロッパ諸民族の独立を認めることを決定しました。


なおこれらの決定には、敗戦国ドイツや、ロシア革命で社会主義政権となり、途中戦線を離脱していたロシアは関与できず、戦勝国の一方的な取り決めとなりました。


パリ講和会議の様子を描いた絵