ブルガリアにおけるヨーグルトの歴史

現在は牛乳から作るヨーグルトが一般的ですが、農業国ブルガリアでは羊の飼育が盛んだったことから、羊乳を発酵させてつくるヨーグルトが作られてきました。

 

ブルガリアの人々とヨーグルトは密接な関係にあり、年中行事として、その年はじめてヨーグルトを作る日が存在するほど。

 

人々の生活に根ざしたブルガリアにおけるヨーグルトの歴史を紹介していきます。

 

ブルガリアにおけるヨーグルトの歴史

ヨーグルト自体の起源は古く、紀元前5000年ころのメソポタミアといわれています。

 

ブルガリアにおいては、牧畜が得意で、羊の大群を飼育していたトラキア人が、酸乳を作り始めたことが始まりです。

 

その後、ブルガリアを支配したスラブ人に技術が継承され、羊乳を使ったヨーグルト作りが続けられてきました。

 

伝統行事としてのヨーグルト作り

ブルガリア人にとって重要な祝日のひとつが5月6日の聖ゲオルギの日。

 

キリスト教の聖人の1人であり、羊飼いと家畜の守護神とされた聖ゲオルキを讃える祝日です。

 

この日は家畜の放牧や農業の行事が始まる節目の日とされており、家畜の健康と農作物の豊穣を願う儀礼の一環として、その年のはじめてのヨーグルト作りが行われるのもこの日です。

 

植物に付着した朝霧の中の乳酸菌と羊乳でつくったヨーグルトは家族全員、そして村人を招いて一緒に食べながら祝日を祝います。

 

ブルガリアの人々にとってヨーグルトは歴史と信仰、生活に密着したソウルフードといえるのです。