ギリシャの名物料理ムサカ
ギリシャ料理は、無形文化遺産に登録されるほど、国際的にも高く評価されています。世界の料理の発展にも大きく貢献したと言われるギリシャ料理は、ギリシャの長く濃い歴史の中で、どのように形作られていったのでしょうか。
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ギリシャでの食事の痕跡として、現在発見されている最古のものは、なんと7000年前…旧石器時代にまで遡ることができます。ギリシャに暮らす7000年前の人々は、穀物や果実類を主食とし、牛や豚など家畜の飼育も行っていたようです。
食材を焼いたり煮たりといった、現行食文化の原形とも言える調理法は、先史時代にはすでに確立されていました。
紀元前5世紀頃、古代ギリシア全盛の時代に、ギリシャ料理は飛躍的な発展を遂げています。
簡単に言えば、ただ焼く、煮るといった原始的な調理から、食を「芸術の一種」として捉え、ただ食べるだけではなく、そこにある文化要素を考える「ガストロノミー(美食)」という概念が生まれたのです。
ギリシャの食文化が、ヨーロッパの食文化に影響を与えたといわれるのは、ヨーロッパ世界の原形を作った古代ローマが、古代ギリシアの調理方法から多くを学び、自国の食文化として普及させていた影響が大きいです。
ギリシャは、15世紀以来、オスマン帝国に400年にも渡って植民地化されていました。地中海料理の一種でありながら、エキゾチックな雰囲気を漂わせる現行のギリシャ料理は、オスマン支配を通して、中東の食文化が流入していた植民地時代の影響が大きいのです。
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