ドイツの産業革命はいつ?遅れた理由は?

ドイツで産業革命が始まったのはいつですか?

ドイツで産業革命が始まったのは1860年代と、イギリスより100年近く遅れています。

 

なぜこんなに遅れたかというと、

 

  • 1760年代〜1803年は神聖ローマ帝国、1815〜1866年はドイツ連邦だった。つまり多数の領邦に分裂していたため、単一の経済圏の形成が遅れた。
  • 原料供給地・市場となる海外植民地を持たなかった
  • 貴族制が根強く、市民階級の成長遅れで資本蓄積が滞っていた。

 

などの要因が挙げられます。

 

しかし1834年のドイツ関税同盟で工業化への足がかりを作り、ドイツ統一後には急速な工業発展を遂げていきました。19世紀末から重化学工業(製鉄・機械など)を中心とした工業化を推進し、第二次産業革命と呼ばれる産業変革の先駆けとなったのです。

 

第二次産業革命でドイツの重工業を牽引したルール地方に保管されている蒸気機関

 

20世紀に入る頃にはドイツの工業生産力は、イギリスと肩を並べるほどに成長していました。