迷宮ラビリントスに身を隠すミノタウロスと、それを狙うテセウス(エドワード・バーン=ジョーンズ作、1861年)
ギリシア神話に出てくる「牛頭人身の怪物」といえば、ミノタウロスが有名です。ミノタウロスは、クレタ王ミノスの妃パシファエが雄牛と交わって生まれた子で、パシファエは怪物を迷宮ラビリントスに隠し、アテナイから送られてくる人身御供を餌として与えながら養っていました。恐ろしい怪物ですが、やがては人身御供の中に紛れ込んだアテナイ王子テセウスにより退治される運命を辿ります。