ヨーロッパの小国ラトビア共和国から生まれたラトビア語は、独特の音韻体系と複雑な文法を特徴とする言語です。では、このラトビア語を公用語にしている国はどこでしょうか。本記事では、その点について解説します。
|
|
|
|
ラトビア語を公用語にしているのは、バルト三国の一つであるラトビア共和国です。ラトビア語は、ラトビアの国民の間で広く話され、教育や政府、メディアなどの公的な場でも使用されています。またラトビア共和国はEUに加盟しているので、EUは多言語主義に基づきラトビア語を公用語の一つとしています。そのためEU内での公式な文書や会議でもラトビア語は使用されているのです。
もちろん、ラトビア共和国だけでなく、世界中のラトビア人コミュニティ・・・アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、アイルランド、その他ヨーロッパ諸国など、様々な国でラトビア語は話されています。ただ、これらの国ではラトビア語が「公用語」とされているわけではなく、主にコミュニティ内で使用されているだけと思ってください。
まとめると、ラトビア語を公用語にしているのはラトビア共和国のみです。国内では広く使われており、欧州連合(EU)の一員として、EU内の公式な場でも使用されます。世界中に散在するラトビア人コミュニティでも話されていますが、これらの地域では公用語とはされていません。ただ近年ラトビア語はその保守性から史料的価値を見出され、その文化的影響力は国境を越えて広がっていることは抑えておきましょう。
|
|
|
|