古代ギリシア時代の数学の発展

「ユークリッド原論」の著者で「幾何学の父」と称されるユークリッド(紀元前400年〜350年)

 

古代ギリシアにおける数学はヘレニズム数学とも呼ばれ、エジプトやメソポタミア、インドなどの影響を受けながら発展していきました。しかし古代数学の中でもギリシアのものが画期的だったのは、演繹法・・・つまり定義・原理から結論を得るという論理を使ったことにあります。つまり経験的、感覚的事実=「仮説」を数学によって「証明」することを世界で初めて実践したのです。古代ギリシア人は物事を迷信や宗教ではなく、科学的に考察する文化を生み出したことで、近代科学の源流を成しましたが、そのために重要な役割を果たしたのが数学であったのです。

 

古代ギリシアの数学者

 

タレス

ミレトスのタレス(紀元前640〜546年?)は比例、幾何学の諸定理を示すなどの功績から「数学の祖」といわれています。タレスは優れた商人でもあり、商人としてエジプトに訪れた際は、岸から船までの距離を正確に測ったり、ピラミッドの高さを正確に測定し、現地人を驚かせたなどといった逸話が残っています。

 

ピタゴラス

ピタゴラス(紀元前580年頃〜500年頃)は「万物は数である」で有名な数学者です。彼がクロトンの学校で教えていた数論、幾何学、音楽、天文学などの教科の総称である「mathema」という呼称は、数学mathematicsの語源になりました。

 

プラトン

哲学者プラトンは実は優れた数学者でもあり、彼が創設した大学の起源でもあるアカデメイアでは哲学の他にも数学の教育・研究も行っていました。弟子のアリストテレスもアカデメイアで学び、ピタゴラス学派の数の理論の研究に努めています。

 

その他

  • 「ゼノンのパラドックス」のゼノン(紀元前490年〜429年)
  • 「原子論」のデモクリトス(紀元前460年〜370年)
  • 「ユークリッド原論」のユークリッド(紀元前400年〜350年)
  • 「浮力の原理」や「てこの原理」のアルキメデス(紀元前287年〜212年)
  • 「偉大な幾何学者」アポロニオス(紀元前262年頃〜190年頃)