ギリシア神話に出てくる海の怪物や魔物といえば、ケトやスキュラが有名です。
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帝政ローマ時代、トラヤヌス浴場に描かれたケトのモザイク画(右の人物)
ケトは、大地母神ガイアと海神ポントスの子として生まれた海の女神で、名前はそのまま「海の怪物」という意味です。人々が海に対して抱く恐怖心や海にすむ未知の生物が神格化した姿と言われています。
スキュラは足が12本、3列の歯をもつ6つの頭の、海に住む女の怪物です。ホメロスの『オデュッセイア』では、航行中のオデュッセウスの船を襲い、彼の部下を6人食ったと恐ろしい怪物として描かれています。父母については諸説ありますが、一説には同じく海の怪物として知られるケトの子ともいわれています。
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