フィンランドの行政区分

フィンランドの行政区間は、

 

県(マアクンタ:maakunta)
-郡(セウトゥクンタ:seutukunta)
-市(カウプンキ:kaupungit)

 

という3層構造になっています。かつてはスウェーデン統治時代の名残で、県(maatakunta)の上位にあたる州(レーニ:laani)がありましたが、2009年に廃止されています。

 

 

県(マアクンタ:maakunta)

数:19

 

1994年に誕生し徐々に整備されてきた県(maakunta)は、2009年をもって完全に州(laani)に取って代わる行政区間となりました。マアクンタが担当するのは、地域の開発やビジネスの誘致、教育関係です。

 

郡(セウトゥクンタ:seutukunta)

数:70

 

郡 (seutukunta)は、県(maakunta)の直下にある行政区間です。地域の管轄を県から請け負っています。行政として何かを決定したり運営したりする、というより、マアクンタとカウプンキの橋渡しをする役割と言えるでしょう。

 

市(カウプンキ:kaupungit)

数:432

 

地域の振興や建設計画、医療サービスや社会福祉を担うのが、市(kaupungit)です。また、いくつかの市町村が任意で連合を組む場合があります。例えば広域にわたる医療サービスや建設など、いくつかのカウプンキが一緒に取り組む必要がある場合、この組合が作られます。連合しても、お互いに協力するのは限られた分野のみのことが多いので、完全統合するわけではありません。