宗教改革はヨーロッパにどのような影響を与えましたか?
宗教改革は主な舞台は神聖ローマ帝国(ドイツ、オーストリア、スイスなど)ですが、その影響はヨーロッパ各国におよびました。改革運動に端を発する宗教対立が加熱した結果、「最後で最大の宗教戦争」といわれる三十年戦争に発展し、戦後の講和条約ヴェストファーレン条約では
- カルヴァン派も含めたプロテスタントの容認
- 戦後の主権国家体制の確立
- 神聖ローマ帝国の有名無実化
- スイス、オランダの独立
- 戦勝国フランス、スウェーデンの台頭
などの決定がなされました。
そして主戦場となった神聖ローマ帝国および同帝国の実権を握っていたハプスブルク家は没落し、逆に戦勝国として多くの戦利品を得たフランス・ブルボン家がヨーロッパの覇権国として躍り出るようになります。宗教改革はヨーロッパの秩序や勢力図に大きな変動をおよぼしたのです。