ネネツ族

ネネツ族

ネネツ族は、ロシアの極北、主にツンドラ帯、森林地帯に居住する少数民族です。サモエード諸族で最大の民族集団であり、現在3万5000人ほどが前述の地に居住しています。13世紀頃から17世紀初頭にかけてロシアの支配下に入っていきました。生業はもともと遊牧文化が中心でしたが、ソ連時代に廃れ、今ではトナカイ牧畜、漁労、狩猟などが中心となっています。

 

民族の呼称

「ネネツ」とは「人間」を意味する自称になります。ロシア語ではかつて「サモエード」と呼ばれていましたが、差別的な意味合いを含むということで徐々に使われなくなり、代わりにネネツが使われるようになりました。

 

民族の言語

ネネツ族は、ウラル語族のネネツ語を話しますが、同じネネツ語でも、ツンドラで遊牧型トナカイ飼育を生業とするグループが用いるツンドラ方言、タイガや海岸で狩猟・漁労に営むグループが用いる森林方言の2タイプに分かれます。両者の言語は剥離が大きいため、別言語とみなされることも。

 

民族の宗教

宗教は自然や動物を崇拝するシャーマニズムが主に信仰されていますが、ロシアの影響が強くなったことで、ギリシア正教キリスト教の一派)の信仰者も増えました。