7世紀、中東でイスラム教を柱とする広域国家が誕生します。イスラム史上最初の世襲イスラム王朝とされるウマイヤ朝です。
レコンキスタの舞台となったイベリア半島
ウマイヤ朝は急速に勢力を拡大し、北アフリカを征服した後は、ジブラルタルを渡ってイベリア半島に襲来。711年、キリスト教国西ゴート王国を滅ぼしてしまいます。しかし西ゴート王国の貴族は半島の北西隅に逃げ、奪われた地を取り返すために力を蓄え始めるのです。これがレコンキスタ(国土回復運動)の始まりです。
イスラム勢力は非常に強く、国土奪還は一朝一夕ではありませんでしたが、ウマイヤ朝が内紛で分裂して以降はキリスト教勢力が盛り返し始めました。さらに11世紀前半になると後ウマイヤ朝の崩壊、カスティーリャ王国・アラゴン王国の台頭でキリスト教勢力が一気に優位に立ちます。
そして1479年にはカスティーリャとアラゴンの合同でスペイン王国が成立し、同国が1492年、イスラーム最後の牙城グラナダを陥落させたことで、レコンキスタは完了をみたのです。
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