アメリカ独立戦争でフランスが独立軍を支援したのはなぜ?

アメリカ独立戦争(1775年?83年)では、イギリスに敵対するヨーロッパ各国がアメリカ独立軍を支援しました。中でも支援に積極的だったのがフランスですが、ここではフランスが独立軍を支援した理由と、そのことが招いた結果について解説しています。

 

 

 

当初は非公式に支援を行っていた

独立戦争が始まった頃、フランスは大々的に独立軍支持を表明しようとはしませんでした。というのも、独立軍がイギリスに勝てるとは思わず、独立軍の味方として参戦し、万が一敗北した場合は、自分たちもイギリスから賠償金を請求されると考えたためです。なのでフランスはあくまで、内密に武器や弾薬を独立軍に供給していました。

 

ラ=ファイエットが義勇兵として独立軍を支援したのも、フランスが国として公式に支援していたわけではなかったことを示しています。

 

フランスが参戦した理由とは?

しかしフランスは結局、1778年アメリカ独立戦争への参戦を表明します。これは前年サラトガの戦いで独立軍がイギリスに勝利し、独立軍が優勢になったことを受けての決断でした。

 

この勢いのまま独立軍に協力してイギリスに勝利すれば、かつてイギリスに奪われた地域を奪還できると考えたのです。

 

フランスはフレンチ=インディアン戦争(1754年?63年)でイギリスにカナダとミシシッピ川以東の地域を奪われていました。これらの地域を取り返せば、イギリスの力を抑え込み、ヨーロッパの中心国として復活できると考えたのです。

 

参戦の結果

フランスは莫大な資金を投じて参戦したものの、セネガルを奪還できた程度で、思ったほどの国益には繋がりませんでした。それどころか肥大化した戦費で財政危機に瀕し、市民の生活を圧迫したためにフランス革命の勃発と、それによる王政崩壊という事態を招いてしまったのです。