「産業革命」と「工業化」の違いとは?

「産業革命」と「工業化」ってどう違うのですか?

工業化というのは、農業生産(第一次産業)中心から工業生産(第二次産業)中心の社会に移ることです。

 

対して産業革命というのは、18世紀後半から19世紀末にかけてヨーロッパで起こった、技術革新(紡績機、蒸気機関の発明など)にもとづき急速な工業化が進められ、社会・経済のシステムに大変革が起きた現象のことです。

 

工業化は産業革命の原動力

産業革命により、それまでの工場製家内工業が工場製機械工業に代わり、資本家と賃金労働者の関係が確立で近代資本主義体制が始まりました。

 

 

このように「工業化による劇的な経済体制の変化」が起きたため「革命」という語が使われ、つまるところ「工業化」というのは「産業革命の原動力」であるといえるので、産業革命そのものを「工業化」と表現することが多いのです。(イギリスに続いて、ベルギーフランスが“工業化”に着手した…というように)