イタリアと中国の関係史において、とくに重要な出来事を、イタリアの時代区分ごとに解説しています。
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文化圏同士の関係ということならば、中国・イタリア間の関係は古代ローマ時代まで遡ることができます。ローマ帝政期に多くの中国人使節がローマ帝国を訪問し、逆にローマから中国へは紀元166年、226 年にローマ人の使節団が訪問し、皇帝に会い貢納を送るなどしているのです。
ヴェネツィア出身の探検家マルコポーロは、1271年から1295年の17年間もの間、中国に滞在しています。その記録を記した『東方見聞録』が出版されたことで、イタリア、ヨーロッパの人々に、初めて、はるか極東の中国に関する詳細な情報がもたらされたのです。
一説によればマルコは、中国で「茹でて食べる細長い料理」の製法を母国に持ち帰り、これがスパゲッティに発展したともいわれています。
1861年、長らく小国分立状態であったイタリアが統一され、イタリア王国が成立しました。それから間もない1866年にイタリア王国と中国の外交関係が確立されています。
そして帝国主義時代の波に乗りたいイタリアは、少し遅れて植民地獲得に動き出し、1901年に天津租界を手に入れました。(1937年日本軍に占領され、45年中国軍により解放、47年正式に放棄)
1930年代以降は、ファシスト政権下のイタリアが、日本と同盟を組むなどし(満州国を承認した)た影響で、両国の関係は最悪になり、1970年にイタリアが中華人民共和国を承認するまで直接的な外交関係は絶たれていました。
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