アイスランドの公用語はアイスランド語で、国民の9割がこの言語を日常語として使用しています。残り1割は主に移民労働者による外国語(ポーランド語、リトアニア語など)になります。アイスランド語は、アイスランドの四方を海に囲まれた「絶海の孤島」という地理的特性上、中世からの言語変化がほとんどなく、古典的で難解な言語ともいわれています。
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9世紀
ノルマン人ヴァイキングにより古ノルド語が持ち込まれる。
12世紀
アイスランド語で最も有名な文学『サガ』が執筆される。
13世紀
北欧神話を記した『エッダ』が執筆される。
12世紀〜16世紀
母音の発音が変化する。
アイスランド語は、9世紀に北欧民族のバイキング(ノルマン人)によってもたらされた古ノルド語を起源としています。同じく古ノルド語を起源とするスウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語は長い時間をかけて大きく変化してきたのに対し、アイスランド語は、アイスランドが地理的に孤立している関係から、ほとんど変化せず古い形を保っています。そのためアイスランド語が分かれば、中世北欧で編纂された『エッダ』や『サガ』などの古典文学も読むことができます。
アイスランド語は、他の地域からの影響がほとんどなかった保守性の高い言語なので、ヨーロッパの諸言語の中でも、特にマイナーで難しいといわれています。しかしアイスランドは英語教育が義務教育として取入れられているので、大半の国民、とくに観光業に携わる人などは普通に英語が話せます。そのため旅行などでは、アイスランド語が話せなくても英語がそこそこわかるなら、あまり心配する必要はありません。
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