実は蒸気機関の歴史は産業革命が起こるよりも古く、1699年にはイギリスのトーマス・セーベリーが蒸気のエネルギーを利用する蒸気ポンプ機関の発明に成功しています。
その後は
1712年
トーマス・ニューコメンが、初めて実用的な蒸気機関を作る。
1765年
ジェームズ・ワットが、ニューコメンの蒸気機関の熱効率の悪さを改善。
1802年
ウィリアム・マードックが、その後最後まで採用される蒸気機関の基本形を完成させる。
といったように改良が進められ、力織機、蒸気機関車、蒸気船など、あらゆる工業製品の動力に利用され、産業革命最大の推進剤となったのです。
ニューコメンの蒸気機関の概略図
蒸気機関の登場により、工場製機械工業が勃興し、経済体制は農業中心から工業中心にシフトしました。そして「資本家と賃金労働者」の関係性が定着したことで、現代に続く資本主義社会が成立したのです。
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