中国とバチカン(聖座)の関係は、政治的・文化的・経済的に極めて薄いです。その関係の薄さは、とりわけ戦後の政治的・宗教的な対立に起因しています。
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1949年、中華人民共和国が成立するも、法王庁は「1つの中国」を支持せず、「中国の代表は中華民国(台湾)」とする立場を表明しました。さらに中国がバチカンの承認を得ずに司教を任命したのを受け、中国の司教を破門にするなど、戦後から一環して険悪な関係にあるのです。
「友好関係」とまではいかないものの、2013年にローマ教皇フランシスコが就任して以降は、両国の関係は大幅に改善されています。2018年には、対立の元であった、「中国国内の司教の任命権」をバチカンが持つことで合意しているのです。
世界的にカトリック信者の減少が進む中、人口が多い中国との関係を改善し、勢力を回復しようとするバチカンの思惑があるとみられています。
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