ユグノー戦争のきっかけは、16世紀フランスにおける宗教改革とそれに対するカトリック教会と王室の反応にあります。

 

宗教改革は、16世紀初頭にマルティン・ルターが始めたもので、その思想はヨーロッパ全体に広まりました。フランスでもこれらの新しい宗教思想が受け入れられ、プロテスタント（特にカルヴァン派）の信者が増えました。これらのプロテスタントをフランスではユグノーと呼びました。

 

しかし、これはカトリック教会にとって大きな脅威でした。特に、カトリック教徒の大多数を占めていたフランスで、これら新教徒（ユグノー）の数が急速に増えたことは大きな問題となりました。宗教的な対立は次第に深まり、新教徒への迫害が増えました。

 

そして1562年、カトリック派のフランソワ2世がユグノーを迫害するような行動を取ったことが、開戦の直接的なきっかけとなりました。これに対し、ユグノーたちは武器を取って抵抗し、これがユグノー戦争の開始となったのです。