スペインの行政区分

スペインの行政区間は、

 

自治州(コムニダード アウトノマ:comunidad autonoma)
-県(プロヴィンシア:provincia)
-自治体(ムニシピオ:municipio)

 

の3段階層で成り立っています。スペインは、本土以外のアフリカに自治都市を2カ所抱えています。

 

 

自治州(コムニダード アウトノマ:comunidad autonoma)

数:17

 

スペインは、行政が分散された政治体制をとっています。日本のように一か所に権力が集中しているのではないので、地域ごとに寛大な自治が行われているのです。コムニダード アウトノマはスペインに17あり、日本でいう地域や地方に当たると言えます。それぞれのコムニダード アウトノマには、議会と内閣が備わっています。

 

県(プロヴィンシア:provincia)

数:50

 

日本の県に当たるのが、スペインの県(provincia)です。それぞれのプロヴァンシアには県都があり、県と県都の名前が同一である場合がほとんどです。
プロヴィンシアには県議会があり、県内に複数ある自治体(municipio)の連結を強化したり支援したりしています。また、県議員もムニシピオの選挙によって選出されるのが慣習です。

 

自治体(ムニシピオ:municipio)

数:8111

 

自治体(municipio)の規模は様々です。最大はマドリードで、3百万人以上もの加入者がいます。一方で、小規模なムニシピオは数十人というところもあります。
ムニシピオは、地元政治のほとんどを担っていると言っても過言ではありません。自治州が決定する以外の事項は、基本的に全てムニシピオで議論、可決されるのです。