ヨーロッパの気候と偏西風の影響〜高緯度でも暖かい理由とは?〜

ヨーロッパの気候は、他の同緯度地域と比べたら暖かい傾向にありますが、これはヨーロッパに吹き付ける偏西風の影響です。この地域の気候的特徴を理解するためには、まず偏西風の性質を理解しておきましょう。

 

偏西風とは

偏西風とは、年間通じて、地球を西から東に周回している風のことです。風の方向は、西から東に回転する地球の自転による「コリオリの力」の影響を受けたものです。

 

偏西風がヨーロッパを暖める

北大西洋の赤道付近(亜熱帯)に起源をもつ暖流が、ヨーロッパの西岸まで流れています。偏西風がヨーロッパを暖める役割を果たしているのは、この暖流の上で暖められた空気が、偏西風に乗り、ヨーロッパ全体に吹き付けているためです。このように「暖流によって暖められた空気が風にのって陸地に流れ込む地域の気候」を西岸海洋性気候といい、北西ヨーロッパ(イギリス、フランス、ベネルクス三国、ドイツなど)で支配的な気候です。

 

西岸海洋性気候の特徴

  • 夏は涼しく、冬はそれほど気温が下がらず暖かい
  • 偏西風が豊富な水分を含むため、年間通して雨が多い
  • この気候区では良質な牧草が育つため、酪農がさかん。

 

 
ページの先頭へ戻る